私の本棚
「広報とよなか」2015年4月号から2017年2月号まで隔月で連載した「私の本棚」は、豊中にゆかりの著名人におすすめの本、お好きな本を紹介していただくコーナーです。バックナンバーはこちらへ
第12回(広報とよなか平成29年2月号掲載)
第12回は、廣瀬俊朗さんの登場です。
枠にとらわれず、自分らしく
私は今まで割と周りの視線を気にするタイプで慎重な人間でした。そのため、自分の考えが合っているのか自信がないまま、なんとか乗り越えていくことも多くありました。この本は、その心配を吹き飛ばしてくれました。冒頭から著者の色が如実に出てきます。「新しいビジネスやプロジェクトに心が躍らず、起業家スピリットや革新マインドが刺激されないときは、見切りをつけて、違うところに目を向ける」。日本人は、耐えながら成長していくことが美徳とされる傾向にありますが、対極にいると衝撃を受けました。自分の正しいと考えたことを貫き通すこと、自分自身が一番楽しむこと、誰もが困難と思ったことや世界に飛び込むこと、そしてリーダーとして大事なことを教えてくれました。ラグビーの日本代表に置き換えて、自分たちにもできないことはない、信じてやるだけという勇気をもらいました。枠にとらわれない発想から、限界を作っているのは自分たちであると思い直し、小さくまとまるのではなく、前向きに取り組み続けることができました。
聴く、学ぶ、笑う、率いる この4つを大事にしながら、さまざまなチャレンジをする。そして、自分らしく、人間らしく生きて、一度きりの人生を満喫する。そのように生きたいと思わせてくれる本です。
思い出の一冊

廣瀬 俊朗(ひろせ としあき)
日本ラグビーフットボール選手会代表理事。昭和56年(1981)生まれ、第十四中学校卒。平成27年(2015)ラグビーワールド杯では日本代表史上初同一大会3勝に貢献。現在は、東芝に勤務しながら、ラグビー普及活動、社会貢献活動に取り組む。
文中で紹介された本
『ヴァージン・ウェイ』
図書館展示コーナーのご案内
そのほかのお勧め本
大前研一「新・資本論」/大前 研一
/塩野 七生
ストーリーとしての競争戦略/楠木 建
/ジョン・ウッド
廣瀬俊朗さんの著書や共著書
廣瀬俊朗さんのお薦め本は、2月の庄内図書館(三和町)をスタートとして、各図書館内にある展示スペースに特設コーナーを設けて紹介します。
図書館巡回展示
平成29年2月 庄内図書館
3月 東豊中図書館
4月 千里図書館
5月 野畑図書館
6月 蛍池図書館
7月 岡町図書館
8月 服部図書館
9月 庄内幸町図書館
10月 高川図書館