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私の本棚 土田早苗さん

「広報とよなか」2015年4月号から連載の「私の本棚」は、豊中にゆかりの著名人におすすめの本、お好きな本を紹介していただくコーナーです。隔月で掲載されます。バックナンバーはこちらへ

第8回(広報とよなか平成28年6月号掲載)

第8回は、土田早苗さんの登場です。

そんな時代もあったと思い出す

 時代劇出演が多い役者の貴重なエピソードがつづられています。私も紹介していただいていますが他の役者さんの紹介を読んでいると、タイムスリップしたまち並みのセット、職人気質のスタッフ、多くの教えを受けた監督さん、京都の撮影所での時代劇の所作や立ち回り、初めてのことだらけの若き日々を改めて思い出します。
 早朝ロケのため、冬は暗いうちから阪急電車に乗り撮影所に向かいました。しかし、急に大雨が降ってロケが中止。また豊中に戻り、今度は学校に登校、同級生に迷惑を掛けたことなど。半世紀前の学生時代の話です。
 これまで数々の時代劇に出演させていただき、女優として続けてこられたのは、素晴しい先輩の叱咤激励といろいろな人の協力があったからだと思います。
 今は、地上波テレビで時代劇を見ることも少なくなりましたが、私と同じ団塊世代の皆さんをはじめ、多くの人たちが、それぞれの時代の夢のある時代劇を思い出していただけるお勧めの一冊です。

思い出の一冊

時代劇役者昔ばなし 土田早苗さんの画像

土田 早苗(つちだ さなえ)
女優。豊中市出身。昭和34年(1959)「がしんたれ」でデビュー。テレビでは「風」「大岡越前」をはじめ、時代劇に多数出演。近年は東西の大劇場で活躍。

文中で紹介された本
時代劇役者昔ばなし

図書館展示コーナーのご案内

そのほかのお勧め本

ナガサキインサイトガイド Volume 1 長崎を知る77のキーワード』ナガサキベイサイドセンター(出版)、講談社(発売)
普通のガイド本では無く歴史を盛り込み、丁寧さ満載の珍しい本です。
豊中市立第二中学校創立五十周年記念誌『緑窓
教育の良さを発見出来ます。私も卒業生ですが今でも同級生とお会いします。

五木寛之、中央公論社
五木先生が蓮如上人五百回忌の時、出された本。

ぼんち』山崎豊子、新潮文庫
船場の老舗足袋屋を描いた本です。
舞台で沢田研二さんがぼんちを演じ、お祖母さん(きの)を演じました。想像して読むと面白いです。

大炊介始末』山本周五郎、新潮文庫
何本かの物語が短く書かれ、おたふく物語はほのぼのとした夫婦愛が描かれています。

土田早苗さんのお薦め本は、6月の服部図書館(服部本町)をスタートとして、各図書館内にある展示スペースに特設コーナーを設けて紹介します。

図書館巡回展示

平成28年6月 服部図書館
     7月 高川図書館
     8月 庄内幸町図書館
     9月 庄内図書館
    10月 東豊中図書館
    11月 千里図書館
    12月 野畑図書館
平成29年1月 蛍池図書館
     2月 岡町図書館

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