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私の本棚 古川圭子さん

「広報とよなか」2015年4月号から連載の「私の本棚」は、豊中にゆかりの著名人におすすめの本、お好きな本を紹介していただくコーナーです。隔月で掲載されます。バックナンバーはこちらへ

第6回(広報とよなか平成28年2月号掲載)

第6回は、古川圭子さんの登場です。

いつまでも親子で楽しめる物語

 子どもの頃、大好きで毎日のように繰り返し読んでいました。赤い色の山に近づいたらたくさんのリンゴの木が、黄色の山に近づいたらたくさんのバナナの木が植わっているフルーツの山。子どもたちが木の間を行き来しながら登る話は楽しく、今でもお気に入りの場面です。
 子どもが生まれた時、この物語を読んであげたいと書店に行きました。昔と変わらず棚に並んでいて、見つけたときはうれしかったですね。子どもたちも大好きになってくれ、毎晩のように「読んで!」と。でも、私がアナウンサーらしく忠実に物語を読むよりも、夫がおおげさに演技して読む方が、子どもたちは好きだったみたいです。
 この本のおかげで、寝る前の貴重な「ふれあい」の時間を過ごすことができました。自分が好きだった絵本を自分の子どもも楽しんでくれる。そんな絵本のよさを改めて気付かされた1冊です。

思い出の一冊

古川圭子さんの画像 いやいやえん

古川 圭子(ふるかわ けいこ)
毎日放送アナウンサー。昭和42年(1967)生まれ。豊中市出身、在住。豊中高校卒業。テレビ「ちちんぷいぷい」、ラジオ「子守康範 朝からてんコモリ」などを担当。中学3年生と小学6年生の子どもの母親でもある。

文中で紹介された本
いやいやえん』(中村李枝子作 福音館書店)

図書館展示コーナーのご案内

そのほかのお勧め本

テレビの日本語』(加藤昌男著 岩波新書)
 長年NHKのアナウンサーとして、また後進の指導者としても活躍された著者の、放送現場でどのように言葉を選び、「伝える」ことに腐心してきたかが綴られています。現役アナウンサー、そして放送業界を目指す人や興味がある人にも、「テレビの日本語の今」がわかる1冊。折に触れ手にとって、勉強させていただいています。

『リーママたちへ』 (博報堂リーママプロジェクト 角川書店)
 「リーママ」とは、「サラリーウーマン・ママ」、仕事をしながら子育てをしているママたちのこと。両立に悩むママたちの経験から生まれた「糧(かて)ことば」を紹介。子どもたちに手がかかるのも今のうちで、自分の中で優先順位をはっきりさせれば乗り越えられる!と勇気づけられます。先輩ママのはげましのことばが胸にしみます。

(村上春樹著)
 就職活動中、お世話になった先輩から「気分転換に読んでみたら?」と勧められた作品。将来に不安を感じている時だったせいか、登場人物の「不器用な生き方」に共感してボロボロ泣きながら読んだ記憶があります。これをきっかけに村上春樹さんにはまり、作品を読み漁ったものです。

『なにわの華 文楽へのいざない 人形遣い』 (桐竹勘十郎著 淡交社)
 文楽が好きでよく観に行きますが、この本で予習復習させてもらっています。なんとなく遠い世界だと思っている人にこそ読んでもらって、文楽の面白さ、出演している技芸員のみなさんの技や、芸に対する思いの「凄さ」を知ってほしい!

古川圭子さんのおすすめ本は、2月の高川図書館(豊南町東)をスタートとして、各図書館内にある展示スペースに特設コーナーを設けて紹介します。

図書館巡回展示

平成28年2月 高川図書館
     3月 庄内幸町図書館
     4月 庄内図書館
     5月 東豊中図書館
     6月 千里図書館
     7月 野畑図書館
     8月 蛍池図書館
     9月 岡町図書館
    10月 服部図書館

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