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私の本棚 大和信夫さん

「広報とよなか」2015年4月号から連載の「私の本棚」は、豊中にゆかりの著名人におすすめの本、お好きな本を紹介していただくコーナーです。隔月で掲載されます。

第5回(広報とよなか平成27年12月号掲載)

第5回は、大和信夫さんの登場です。

理解するための努力

 本のタイトルからして、ド直球!周囲に自分のことを分かってもらえるだろうなんて考えがどれほど幻想的で、楽観的であったか......。
 分かりあえないという前提に立つことで、自分のことを分かってもらうための努力の重要さに気が付き、同時に相手のことを理解する難しさを痛感しました。日頃、表層的な言動からその人の勝手なイメージを短絡的に作り上げがちですが、しっかりとしたコミュニケーションを通して相手を理解する努力をもっとしなければならないと思いました。
 この本はロボットの製作現場というさまざまな人たちがいる現場で働く私に、数学や物理と同じぐらいコミュニケーションの大切さ、人を理解するための努力の必要性を気付かせてくれました。
 世の中が多様化し、孤独が叫ばれる世の中で、自分という存在を周りから承認してもらいたいと願う人は多いと思いますが、そういう人にもお勧めの一冊です。

思い出の一冊

わかりあえないことから 大和信夫さんの画像

大和 信夫(やまと のぶお)
ヴイストン株式会社代表取締役。昭和38年(1963)生まれ、西丘小学校・第九中学校卒業。人工知能を持つロボットによるサッカーの世界大会「ロボカップ」で、監督を務める「チーム大阪」が平成16年(2004)から平成20年まで5連覇を達成。

文中で紹介された本
『わかりあえないことから』

図書館展示コーナーのご案内

 大和信夫さんは、宮本輝の『錦繍』や森見登美彦の『恋文の技術』
などもお気に入り。これまでに『錦繍』を5回読まれたそうです。人生の折にふれて読み、そのたびに共感するところが違う。ハッピーエンドではないけれど、心に染み入る大切な一冊だそうです。

そのほかのお勧め本


中嶋靖『レクサス セルシオへの道程 最高を求めたクルマ人たち』スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣 成功には原則があった!』
百田尚樹『永遠の0』
池井戸潤『下町ロケット』

 大和信夫さん著書・共著書


お勧めの本や大和信夫さんの著書などを、12月の東豊中図書館(東豊中町)をスタートとして、各図書館内にある展示スペースの特設コーナーを設けて紹介します。

図書館巡回展示

    12月 東豊中図書館
平成27年1月 千里図書館
     2月 野畑図書館
     3月 蛍池図書館
     4月 岡町図書館
     5月 服部図書館
     6月 高川図書館
     7月 庄内幸町図書館
     8月 庄内図書館

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