私の本棚 淺利敬一郎市長
第1回(広報とよなか平成27年4月号掲載)
第1回は淺利敬一郎市長の登場です。
今もなお、内田康夫ワールドに魅せられて...
推理小説としての謎解きの面白さはもちろん、舞台となった地域の特徴などを勉強できるので、内田康夫さんの作品が好きなんです。今まで100冊以上は、内田さんの作品を読んでいます。
どの作品も、舞台となる地をじっくり取材されたのでしょうね。地域の描写が細かくて必ず地図も入っているので、そこを訪れた気分になります。その上、人間関係の機微の描き方が素晴らしく、読み出したら一気に読破してしまいます。
一番印象に残っているのは『藍色回廊殺人事件』。徳島県の吉野川を舞台にしていて、伝統工芸である藍染の話など地域の地理や文化も登場します。吉野川に新たな可動堰(ぜき)を建設することの是非が話題になっていた時期に発表された作品で、物語の中でも取り上げられたことから、本の世界が現実に近いと特に感じた作品として、今でも深く印象に残っています。
思い出の一冊
| 淺利敬一郎(あさり・けいいちろう) 昭和20年(1945)生まれ。 中学校教諭や大阪府教育委員会事務局、 市教育長を経て平成18年(2006)から豊中市長。 特技は囲碁、趣味は音楽鑑賞と料理。 ようこそ市長室へ(豊中市ホームページへリンク) |
| 藍色回廊殺人事件 内田康夫著 講談社 1998.11 4-06-209404-5 |
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図書館展示コーナーのご案内
淺利市長は内田康夫さんのほかにも、池波正太郎さんの『剣客商売』や『鬼平犯科帳』もお気に入り。お薦めの本は、4月の岡町図書館をスタートとして各図書館内にある展示スペースに特設コーナーを設けて紹介します。
巡回展示の予定は下記のとおりです。詳細は各図書館にお問い合わせください。
図書館巡回展示
4月 岡町図書館
5月 服部図書館
6月 高川図書館
7月 庄内幸町図書館
8月 庄内図書館
9月 東豊中図書館
10月 千里図書館
11月 野畑図書館
12月 蛍池図書館