私の本棚 紺野まひるさん
「広報とよなか」2015年4月号から連載の「私の本棚」は、豊中にゆかりの著名人におすすめの本、お好きな本を紹介していただくコーナーです。隔月で掲載されます。バックナンバーはこちらへ
第10回(広報とよなか平成28年10月号掲載)
第10回は、紺野まひるさんの登場です。
素敵な恋愛小説がパワーの源
とにかく色や音の表現が美しく、そして、温度や風、光がしっかり感じ取れるこの作品に巡り合ったのは10年以上前です。ぼんやりとではなく、はっきりとイメージを膨らませながら夢中で読んでしまいました。時々、自分自身が物語の中にいて、主人公の2人を近くで見ているような感覚にさえなります。
 現在は、結婚して、娘たちがいます。以前は、この作品のこんなにも愛し愛される関係に、ただ涙を流していました。しかし今読み返してみると、また違った想いが巡りました。私と夫の出会いをいつか娘たちに話す時が来るのだろうか、どんな風に人生の最期を迎えるのかなど。そして「愛する」ことが、生きていく上で、とても大切なことだと改めて感じました。
 最近、なかなか落ち着いて本を読む時間がつくれませんが、私はラブストーリーを読むことによって、パワーが湧き出すので、また素敵な作品に出合いたいです。これからも、女優として、母として、精一杯生きていければと思います。
    
思い出の一冊
紺野 まひる(こんの まひる)
女優。豊中市出身。元宝塚歌劇団雪組トップ娘役。平成14年(2002)に退団後はドラマなどで活躍。2016年11月に、舞台『扉の向こう側』(兵庫県立芸術文化センター他)へ出演。
    
文中で紹介された本
『きみに読む物語』
    
図書館展示コーナーのご案内
そのほかのお勧め本
(「いまこの瞬間愛しているということ」改題)/辻仁成
電車の中で涙が出てきて、読むのを中断するくらいでした。
/辻仁成
「死ぬ時に愛した事を思い出す」そんなカッコいい女性になりたいと思いました。
/乾くるみ
最後の5行で、あなた誰ーと、必ずもう一度読み直す事になります。
◎乾くるみさんについて
どの作品も読みだすと止まりません。新作が待ち遠しい作家さんのひとりです。
最近は子育てもあって本自体あまり読めていませんが・・・
    
<以下の本も紺野さんのおすすめです>
/乾くるみ
・嫉妬事件/乾くるみ
    
/乾くるみ
/乾くるみ
/松本清張
紺野まひるさんのお薦め本は、10月の蛍池図書館(蛍池中町)をスタートとして、各図書館内にある展示スペースに特設コーナーを設けて紹介します。
図書館巡回展示
平成28年10月 蛍池図書館
     11月 野畑図書館
     12月 岡町図書館
平成29年 1月 服部図書館
      2月 高川図書館
      3月 庄内幸町図書館
      4月 庄内図書館
      5月 東豊中図書館
      6月 千里図書館

